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2021.10.19
ECサイト事業の担当を任された。流行病の影響もありECサイトにも販路を広げたい。日頃から馴染み深いECサイトも、いざ作るとなるとわからない事が意外と多いものです。そこで今回は「押さえておきたいECサイト制作の基礎知識」についてご紹介します。
目次
自社商品や自社サービスを取り扱うなら一体どんなECサイトがいいか。
Amazonか楽天かそれともYahoo!ショッピングか。あるいは自社のECサイトを制作した方がいいのか。
“集客面や更新の手間、受注後の処理がしやすいものはどれだろう”
ECサイト担当者なら、必ずといっていい程頭を悩ませる問題でしょう。
そこでまず、ECサイトの種類についてみていきましょう。
日頃買い物をしている時は、「欲しいものやより良いものをより安く買う」ことが目的ですから、ECサイトの使い勝手や品揃え、使いたい決済方法があるかどうかという部分以外は違いを気にかけている事は然程ありませんが、ECサイトを制作する担当者の立場となると、これが様々な面で大きな違いが出てきます。
まず、ECサイトの制作には大きく分けて2種類あります。
一つは、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどに代表される「モール型」サイト。
こちらは、例えるならば、インターネットのとある商店街の中に、自社店舗を出すようなイメージです。
既にある出店サービスを使用してEC店舗を制作するので、制作費も自社サイトを構築するより大幅に抑えることが出来ますし、自社サイト開発に必要なサーバーの契約やサーバー代なども節約できる点や、そのモール自体が持つ集客力に加えそのモールの主催するセールイベントなどに参加することで更なる集客が見込まれる点などメリットも多いのですが、一方で、使用出来る機能は使用するモールの提供する機能に制限されてしまう点や、機能のカスタマイズが出来ない点などのデメリットもあります。
もう一つは、「自社サイト型」サイト。
こちらはさらに細かく分けることが出来ますが、ここでは「CMSタイプ」と「独自サイトタイプ」に分類します。
「CMSタイプ」というのは、ColorMeやMakeShopなどのような「ASP型」や、ShopifyやEC-CUBEなどのような「オープンソース型」、ECサイトのシステムをその事業者に合わせたオリジナルの機能をカスタマイズするタイプのecbeingやebisumartなどのような「パッケージ型」で、どのタイプのCMSを使用するかによってECサイト制作費は比較的制作費を抑えられるものから後述のフルスクラッチほどではないまでもそれなりに高額になるものまで、価格帯は幅広くなります。ECサイトの要件によりますが一般的には、「ASP型」や「オープンソース型」が、比較的ECサイト制作費を抑えることが出来ることが多いです。
「独自サイトタイプ」は、主には「フルスクラッチ」を指すことが多いのですが、前述の「パッケージ型」も、その企業に合わせたオリジナルカスタマイズという意味ではこちらに含める場合もあります。
「フルスクラッチ」は、希望の仕様にあわせて0からプログラムを組み、ECサイトを制作するタイプで、希望に合わせた機能を盛り込んだ自社ならではの、独自性のあるECサイトを制作することが出来る上、運営していくうえで生じてくる必要に応じたカスタマイズも自由に出来ますが、同時に制作費も高額になる場合が多い点が悩みどころです。
「自社サイトタイプ」の場合、「モールタイプ」のECサイトに比べ利益率の面やデザイン、サイトの決済手段などの自由度の面でメリットはあるのですが、集客という面やECサイトに不具合が起きた場合の対処という面では、自社、あるいは制作や運営代行を依頼した会社で行わなくてはならず、特に自社で行う場合はある程度の販促や集客、マーケティングなどに関する知見が、モール出店以上に必要になってきます。
どのタイプのECサイトを制作するか、モールにするのか自社タイプにするのか、それとも両方か。自社の事業規模やBtoCかBtoBかなどの事業スタイルなど踏まえて、制作するECサイトのタイプを選ぶようにしましょう。
ECサイトを制作するにあたり、どんな商品を扱うか、どんなデザインにしたいか、どんな機能を持たせたいかといったことは、事前準備の項目としては割とすぐに思いつく事柄かと思います。
今あげた事柄は、もちろん事前準備として非常に大切な事柄ですが、ここでは、どんなECサイトを作るか、モールにするか自社サイトにするか、自社サイトだとした場合、どんなECプラットフォームを選定するかにあたって、他にもこれはしっかり検討しておく必要があるという項目について、以下にご案内します。
ECサイトが一般化してくるにつれ、決済方法も近年様々なものが増えてきました。これにより、購入者が望む決済手段も幅広いものとなってきています。
BtoCかBtoBかなどの事業スタイルによっても決済手段は変わってきますし、ターゲット層によっても主力となる決済手段が変化することもあります。
一方で、先にも述べたように、モール出店の場合、そのモールで使える機能はそのモールの提供しているものに限られます。これは決済方法についてもいえることです。
またECプラットフォームにおいても、そのプラットフォームが対応可能な決済方法というものに違いがあります。どんな決済方法を採用したいかによって、適したECカートが異なってきますので、決済方法はしっかり検討しておきましょう。
モールの場合は、そのモールのドメインで自社店舗のURLが作成されますが、自社サイトタイプでECサイトを構築する場合は、選ぶECプラットフォームによってはECサイトを設置するサーバーや、ECサイトで使うドメイン、またサイトの安全性を表すためのSSL証明書などが必要になってきます。
サーバーもECカートに対応しているサーバーとそうではないサーバーとがありますので、サーバーの選定やドメインやSSL取得の手配などについても、自社で行うかあるいは制作会社へ依頼するかなども含めて検討しておくと、制作会社選定の際の要件のひとつになるでしょう。
配送方法は、その商材によって大きく変わります(クール便か否かなど)し、またメール便を使うか宅配便にするか、宅配便でもその会社によって伝票は異なります。受注データを配送伝票へ印刷することを想定している場合は、そのECプラットフォームやモールが伝票印刷機能があるか、あるいは伝票印刷ソフトに取り込むことが出来るように受注データが出力できるかどうかも、ECサイトのタイプの選定項目の一つとなるでしょう。
このほかにも、商品一覧での商品紹介文や商品画像、各商品詳細ぺージに掲載するための文言など、準備する項目はありますが、これらは制作するECサイトの仕様が明確になってから、その仕様に合わせた文字数、画像サイズで作成したほうが効率的でもあるので、事前準備としての優先順位はそこまで高くはないといってもいいでしょう。
ECサイトを制作する場合も、ホームページの制作と基本的な流れは変わりません。
ちなみに弊社MH DESIGNSにおけるECサイト制作の流れは、こちらのページにもご案内させて頂いておりますので合わせてご参照ください。
まず、クライアントの希望する機能や、取り扱う商材、想定しているターゲット層や希望しているECサイトリリース時期、イメージあるいは参考にしているECサイトの有無や使用予定の決済方法、売り上げ目標など、どんなECサイトを作りたいのかヒアリングからスタートします。
ヒアリング後は、要件定義です。
ヒアリングでお伺いした内容を基に、盛り込む機能やデザインの方向性、コンセプトやページ要素などを洗い出します。定義内容が固まったら、それを基に、要件を満たすECプラットフォームあるいはカートシステムを選定。ページ構成、サイト構成、デザインや、サイトコンセプトを策定し、スケジュールとともに提案をさせていただきます。
プレゼンテーションで決まった方向性に従って、サイトデザイン案を作成し、提案・ご確認を進めます。
デザインが確定したらコーディング作業へ進みます。このとき合わせて、クライアント側でも商品作業が進めていくことが出来る様に、ECサイトの管理画面の構築も行います。
管理画面が完成したら、商品登録を行います。商品登録作業については、クライアント様の担当作業とする制作会社もありますし、登録作業も対応可能な制作会社もあります。
弊社では、ご依頼いただければ商品登録についても対応可能となりますので、登録作業へのご対応が難しい場合はどうぞご相談ください。
ECサイトの制作が完了したら、サイト非公開の状態で動作検証を行います。まず制作会社にて動作検証を行い、それからクライアント様にも動作確認を行っていただきます。この時、希望通りの機能があるか、購入や決済、会員登録などそれぞれの機能が想定していた動作をしているか、PCやスマホなど想定していた閲覧環境で正しく表示されているか等を確認いただき、問題なければ納品。そしてECサイトOPENとなります。
制作会社によって多少の相違はありますが、基本的なECサイト制作の流れは、以上です。
ECサイトの種類やECサイト制作に必要な準備、そして制作の流れについてご紹介してきましたが、ECサイトの制作・運営はこれで終わりではありません。
ECサイトがオープンしたら、次は集客や販促という課題が待っています。
どのECプラットフォームを選ぶかというのも大切ですが、あらかじめ集客力を持つモール型のECサイトを制作した場合でも、継続的な集客や売上の向上を考えると、やはり販促や集客施策は必要不可欠な大切なポイントでしょう。
構築するECサイトのタイプや選定したECプラットフォームの制作技術力という点は、制作会社選定の際に大切なポイントの一つですが、ECサイト構築後のサイト運営や集客のノウハウの有無、対応の可否の部分も選定ポイントの一つです。
ECサイト制作はもちろん、サイト公開後も確かなノウハウを活かし、長いスパンでサポートしてくれる制作会社を選ぶことをお勧めします。
弊社MH DESIGNSは、Shopifyをはじめ複数のECプラットフォームの認定パートナーでもあり、またECサイトの運営についても、また一般的なWEB集客だけではなくSNSを活用した集客についても、多くの実績と確かなノウハウを持っております。
ECサイト制作でお悩み事やお困り事やありましたら、お気軽にご相談ください。