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ホームページ制作会社のニュース・ブログ
ホームページ制作に役立つことから、スタッフの素顔まで。
2020.11.06
こんにちは!デザイナーの黒石です。
会社や商品、サービスのホームページがあるのって、この十年程ですっかり当たり前になりつつありますよね。
その影響か、「よし、うちもホームページを作ろう!」と決意して制作を依頼する…という流れを目にすることも増えました。
我々のような制作会社にとっては仕事が増えるのでありがたいことなのですが、今回はあえて「ちょっとまった」をかけようと思います。
そのホームページは、本当に必要ですか?
これを検討する6つのポイントをお伝えしていきます。
冒頭にも書きましたが、「周りもホームページを持っている会社ばかりだから、うちも作ろう」なんて発想になっていませんか?
ホームページを作る。作って終わり。見てもらわなくても良い。
こんな制作動機なら、それはそれで良いのかもしれません。でも、それならわざわざお金をかけてホームページを作らなくてもいいんじゃないでしょうか。お金をかけて作るのなら、それに見合ったリターンを求めるのが当然です。そのリターンを得るためには、ホームページを制作する骨となるしっかりとした動機が必要なのです。
お客様、取引相手、就活中の人々…制作するからにはホームページをいろいろな人に見てもらうものだ、ということをきちんと検討しましょう。可能であればペルソナといわれるようなもっと具体的な人物像を描いてみてください。どんな年齢で、どんな考えを持ち、どんな生活を送っている人に見てもらいたいのか。これを考えておくと、実際の制作中にも大きな目印となります。
ペルソナについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。
「誰に見てもらうホームページなのか」と考えることは、「このホームページを制作して達成したい課題は何なのか」ということに直結します。
ホームページを通じて物販をしたいのなら、商品を魅力的にアピールするページが必要になるでしょう。この場合、魅力的にアピールした商品を買ってもらう、つまり「売上を上げる」がゴールとなり得るでしょう。
取引相手に見てもらうのなら、信頼感のあるホームページでなければいけません。「ホームページからの問い合わせ件数を増やす」がひとつの指標となるかもしれませんね。
就活生から働きたいと思ってもらえるような楽しそうな雰囲気を演出するべきかもしれません。その場合はやはり、「ホームページからの求人応募数を増やす」ことがゴールとなるでしょう。
大切なのは、ゴールを可能な限り具体的な数値に落とし込むことです。
上記の例であれば、「物販をしたい」→「売上」、「信頼感」→「問い合わせ件数」のように、何の数値がどうなればゴールの達成といえるのかを考えましょう。
ゴールが明確になっていれば、他部署の方とも制作するホームページについて情報や問題の共有がしやすくなるはずです。
よし、ゴールもきっちり検討したし大丈夫!とお思いの方、そこに落とし穴があります。
解決したい課題、ゴールについて検討したところで、もう一度「本当にホームページ制作が必要か」を考え直しましょう。
というのも、その課題によってはホームページでない手段でのアプローチが適している場合もあるからです。
わかりやすい例でいえば、SNSを活用する方が適している場合もある、ということです。
若者にたくさん見てほしい、SNSでシェアして楽しめるような商品を売っている、などの現状があるのであれば、もしかするとホームページを制作するよりもSNSでの拡散を狙ったほうが効率的かもしれません。
あるいは、地元の方にPRしたいというケース。
地元のみなさんは普段、どんな情報をインターネットから収集しているでしょうか?人それぞれであることはもちろんですが、広く共通していそうなものとして想像できるのはニュースや通販など、どちらかというと全国的・世界的な情報です。
自分の住んでいる地域のことについて目にし、気にするのは意外と地域広報誌や駅の掲示板かもしれません。
では逆に、ホームページにしか出来ないこととは何でしょう?
それは、複数の機能を併せ持ちつつも独自のデザインを施せる自由さを活かした、どこかのプラットフォームに乗るのではない独立した世界観の構築です。
世界観と書くと大げさに思えますが、例えば「信頼感を演出する」ということも立派な世界観の一つです。信頼感を演出し、問い合わせを増やしたい、ということであれば、独自ドメインを取得し、詳細なサービス内容と清潔なデザインを見せることのできるホームページは大きな力となるでしょう。
課題の解決のために、世界観の構築が必要であると結論が出たのなら、ホームページの出番です。
上記をクリアしたのであれば、ホームページを制作するのがベストといえます。
では、その課題を解決することと最も関連のありそうなことは以下のうちどちらでしょうか?
ここまで検討してきたとおり、ホームページを制作するということはブランディングと情報発信のいずれにも関係のあるものです。
ではなぜこんなことを言うかというと、この主軸によってはホームページ制作時や制作後のコストが大きく変わってくるからです。
そう、そのコストを払ってでもホームページを制作するか?というのがお伝えしたいポイントです。ここでいうコストとは、金銭的なものも含め、労力全般を指します。当然ながら、熱い思いだけではホームページは完成されませんし、動いてもくれません。
現実的にのしかかってくるコストを検討し、うまくバランスを取りながらより良いホームページを作っていただければと思います。
ブランディングというのは、いわば企業やサービス・商品の世界観づくりのことです。
ホームページを見に来た人に何らかの印象を抱かせたい、という要望は多少なりともブランディングに関わることです。
ブランディングを主軸に置く場合には、画像や写真の良さが一番重要となることがほとんどです。
適当に集めたフリー素材では、ホームページを見る人に世界観を十分に伝えることができません。手抜きは見る人に伝わります。
世界観をつくるために、素材の提供または優良な素材の購入、必要であれば撮影などを行う余力があるかどうかをお考えください。
ブログがあるのに、何年も更新されていない企業のホームページはいくらでもあります。更新しすぎているのも問題かもしれませんが、放置されていると「この会社は今もやっているのかな?」「更新する暇もないほど忙しいのかな?」といった印象を抱かせかねません。
ホームページの鮮度を高く保ち続けることは、信頼感の獲得においてとても重要な要因です。求人応募やお問い合わせの件数にも大きく影響します。
重要である一方で、鮮度を高く保ち続ける≒情報を更新し続けることは、とても大変です。大変だから、放置されているホームページが多いんです。
誰がいつ、どんな記事を執筆するか検討する。短い文章でもきちんと執筆し、投稿するサイクルを確立する。……
ブログを安定的に更新し続けるには、恐らく想像以上の労力がかかります。特に書く内容については、ネタ切れしないように常にアンテナを張り巡らせておかなければなりません。情報を発信し続けるのに必要となるコストをきちんと検討していますか?
いずれのホームページ制作の軸にも共通するのは、「中途半端は良くない」ということです。
やるのなら、やりきることを目指してしっかりと検討しましょう。検討の結果、かかるコストを今は払えないという結論に至ったのなら、それは間違いではありません。払える状態になるまでは情報収集にとどめておくのも賢明な判断でしょう。
こんなに色々なことを考えて作ったホームページが、いざ公開したらあまり見てもらえなかった…そんな悲しいことはありません。
十分検討した、もう大丈夫!と勢いでホームページ制作を依頼する前に、必ずSEO対策・分析を行ってくれるかどうかを確認しましょう。
どんなマークアップ構造にしてどのような記事を書けばアクセス数は上がるのか、そういったSEO対策は実際にホームページを制作し中身を熟知している会社に依頼するのが安心です。また、後から他社に依頼する場合、場合によってはホームページの構造を変えなければならなくなることもあります。余計な時間と費用がかかる前に、しっかりと寄り添ってくれる制作会社を探しましょう。
以上、粘り強く6点を検討したのなら、もう大丈夫。
もちろん、予算や納期等ここで取り上げていない重要なこともありますが、「課題を解決する」意識を持つことのできた方なら柔軟に発想することができるはず。そんな方々とより良い仕事ができる日を心より楽しみにしています!