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2021.04.02
ホームページを作っても本当に集客できるのかとお悩みではありませんか?たしかに、やみくもにホームページを作っても集客できる可能性は低くなってしまいます。集客のために、しっかり対策する必要があるでしょう。
SEO対策は検索エンジンにおける検索順位アップを目指す施策です。SEO対策をすることで、集客できる可能性を高められます。
ホームページを自社で制作する場合はもちろん、ホームページ制作を依頼する場合も、SEO対策の基本を知っておくと、効果的なホームページを制作できるでしょう。この記事では、SEO対策の基本をご紹介します。
SEOは、Search Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、翻訳すると、検索エンジン最適化になります。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンによって表示される検索結果の上位を目指してホームページを最適化することです。
検索エンジンはインターネット上に公開されているホームページの情報を集め、検索キーワードごとに整理し、キーワードごとにホームページの順位づけをします。たとえば、「神戸のグルメ情報」について書かれたページは、「神戸 グルメ」というキーワードと結び付けられ、「神戸 グルメ」と結び付けられているページの中で順位がつけられます。そして、ユーザーが「神戸 グルメ」と検索したとき、検索エンジンがつけた通りの順位で検索結果に表示されるのです。
SEOは検索エンジンに良い評価をしてもらい、検索順位を上げることを狙います。また、検索エンジンにはGoogleやYahoo!、Bingなどがありますが、基本的にGoogleのみを対象にするのが一般的です。Googleのシェアが圧倒的であるためです。日本では、Yahoo!も使われていますが、実はYahoo!とGoogleは同じ検索結果になります。Yahoo!が検索エンジンの内部でGoogleを利用しているためです。
SEO対策を実施し、検索順位が上がれば、検索からのホームページへのアクセスが増えやすくなります。SEO対策を実施すれば、集客力の強化につながるのです。逆にSEO対策がされていないホームページは、もともと知名度が高かったり、国や都道府県のような権威性があったりしないと、検索からのアクセスを増やすことは難しいでしょう。
SEO対策がなされたホームページは、チラシやテレビCMなどによる広告以上にターゲットにしぼった広告になります。チラシやテレビCMなどの広告媒体では、ターゲットから外れた人々にも情報が届いてしまいます。一方、SEO対策済みのホームページは、ユーザーが検索するキーワードが想定されているため、検索エンジンから訪れるユーザーがターゲットである可能性が高くなります。
たとえば、「神戸 レストラン」で検索するユーザーは、神戸のレストランに行きたいというニーズを持っている可能性が高いでしょう。SEO対策がなされた神戸のレストランのホームページは、「神戸 レストラン」で検索するユーザーのアクセスを得られ、効率的に集客できます。
SEO対策で想定すべき検索エンジンはGoogleです。Googleがどのようなホームページを検索上位に表示するかがわかれば、効果的にSEO対策を実施できるでしょう。しかし、Googleがどのように検索順位をつけているかは公開されていません。その代わり、Google検索品質評価ガイドラインというホームページの評価基準と言えるものが公開されています。
Google検索品質評価ガイドラインは、Googleの品質評価者が検索の品質を評価するための規定がまとめられているものです。Googleでは検索結果の品質を評価するために、評価者がホームページを実際に見て、ホームページを評価していると言われています。評価者が評価するための基準として検索品質評価ガイドラインが使われます。ただし、評価者がホームページを良い、または悪い評価をしても、その評価が直接検索順位に影響するわけではありません。検索エンジンの処理によって検索順位が変わるのです。
Googleは検索エンジンを改善するために、品質評価者に検索品質評価ガイドラインに沿って評価させています。そのため、検索品質評価ガイドラインは、SEO対策に役立つでしょう。ここでは、検索品質評価ガイドラインの要点を解説します。
Needs Metとは、検索ユーザーのニーズと検索結果がどれほど一致しているかを問う評価基準です。検索において、ユーザーのニーズは「神戸 グルメ」や「神戸 レストラン」などのキーワードとして表れます。キーワードに対する検索結果で、どれだけ多くのユーザーがどれほど満足するかがNeeds Metです。
Needs Metにおいて高評価を得るためには、想定されるキーワードに対し十分なコンテンツを作ることになります。十分なコンテンツというのは、他のコンテンツを参照する必要がなく、ユーザーが満足するコンテンツです。内容の網羅性や、タイトルと内容の整合性などが重要になります。
Page Qualityとは、ページの品質や信頼性がどれだけ高いかを示す評価基準です。Needs Metがキーワードを意識した評価基準であるのに対し、Page Qualityではキーワードは意識されず、ページ自体の品質や信頼性が問われます。
Page Qualityでは、次のような要素が重視されています。
E-A-Tとは、Expertise, Authoritativeness, and Trustworthinessの頭文字をとったもので、翻訳すると、専門性、権威性、信頼性になります。それぞれ次のような意味です。
どの分野のコンテンツでもこれらの要素を高める必要がありますが、特にYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる分野のコンテンツでは高い品質や信頼性が求められます。YMYLは人の幸福や健康、安全などに影響しうる分野です。検索品質評価ガイドラインでは次のような分野が挙げられています。
YMYL分野であっても、そうでなくても、専門的な知識を持った制作者が有益なコンテンツを作ることで、Googleからの評価も上がっていくでしょう。
ユーザビリティとは、操作性や読みやすさといったホームページの使いやすさです。ニーズと一致していて、品質の高いコンテンツであっても、操作しにくかったり、読みにくかったりするコンテンツは評価されません。たとえば、スマートフォンで操作しにくかったり、広告によってコンテンツの主要な箇所が読みにくくなっていたりすると評価が下がります。
スマートフォンに対応したり、わかりやすいレイアウトでホームページを制作したりすることで、評価を下げずに済むでしょう。
ここでは、SEO対策の具体的な施策を解説します。SEO対策は、コンテンツSEO・内部対策・外部対策の3つに分類されます。
コンテンツSEOは、良質なコンテンツを作ることです。内部対策では、ホームページ内部を整備します。外部対策は、ホームページの外部から評価してもらうことです。
コンテンツSEOは、良質なコンテンツを継続的に提供するSEO対策です。良質なコンテンツとは、検索ユーザーの意図に沿い、ユーザーにとって有益な情報です。コンテンツSEOは次のような流れで行います。
それぞれ、どのように実施するのか解説します。
コンテンツSEOを実施する上で、ホームページの目的が明確になっていることが大切です。「売上を上げたい」や「自社を認知してもらいたい」などの目的を設定しておきます。そして、その目的に沿った検索キーワードを選びます。
しかし、目的に沿ったキーワードでは不十分な場合があります。ユーザーの検索意図をくみとる必要が出てくるのです。
検索エンジンを介した情報のやり取りを会話にたとえれば、ユーザーが質問して、ホームページが答えるというイメージです。ユーザーの検索意図を無視すると、いくら自社の目的に沿ったキーワードを想定してホームページが作られていても、誰も質問してこない、つまり、そのキーワードで検索しないといったことが起きてしまいます。そのようなことがないようにユーザーの検索意図を想定しつつ、目的に沿うキーワードを選びます。Google検索品質評価ガイドラインに次のようなユーザーの検索意図が記述されています。
目的と検索意図に沿ったキーワードを選んだら、実際に検索してみて競合となるホームページを見てみましょう。ここで、競合とはSEO上の競合のことで、選んだキーワードで検索して上位に表示されるホームページのことです。自社の競合とは異なる場合があります。競合より品質の高いページを作れるかを検討し、キーワードを決定します。
コンテンツを作る前の準備として、ページの設計書である構成案を作ります。構成案はタイトルとタイトルに対する内容を記述します。
ホームページのタイトルはHTMLのタグであるh1タグやh2タグ、h3タグといったタグを階層的につけることで、ブラウザや検索エンジンに認識されます。そのため、タイトルは階層構造にしておきましょう。
また、タイトルタグの上位階層であるh1タグやh2タグにはキーワードが盛り込まれていると、検索順位が上がりやすくなると言われています。ただし、タイトルと内容が合わない不自然なものは評価が下がる可能性があります。そのため、自然な範囲でタイトルにキーワードを盛り込みましょう。
Needs MetやPage Qualityを意識してコンテンツを作ります。キーワードに対し、想定される検索意図に合うコンテンツを作ることで、Needs Metにおいて評価を高められるでしょう。内容の網羅性やタイトルと内容の整合性のあるコンテンツを目指します。
専門性や信頼性が高いコンテンツを作ることで、Page Qualityにおける評価を高めます。専門家や信頼できる経験者によるページの制作が専門性や信頼性を高める近道になるでしょう。
内部対策は、検索エンジンに適切に評価してもらうという目的とユーザビリティを高めるという目的のために行うSEO対策です。検索エンジンに適切に評価してもらうには、検索エンジンにとってわかりやすくホームページを作ることです。ユーザビリティはGoogleの評価基準の一つであるため、検索順位に影響します。またユーザビリティはホームページを訪れたユーザーの行動や印象にも影響します。
検索エンジンに適切に評価してもらうための対策は主に次の対策です。
ユーザビリティを高めるための対策は主に次の対策です。
また次の対策は、検索エンジンに適切に評価してもらうこととユーザビリティを高めることの両方が目的になります。
メタディスクリプションとは、HTML内でページの概要を表す情報です。HTMLのdescriptionタグを使って、検索エンジンにページの概要を伝えるために記述します。また、検索エンジンで検索した結果画面のタイトルの下に表示されるスニペットにメタディスクリプションが表示されるようになっています。スニペットには、100〜120文字程度表示されるため、100〜120文字程度の概要を記述しましょう。
画像のalt属性とは、HTML内で画像を説明するテキストです。画像のalt属性は画像が表示されなかったときに表示されます。検索エンジンに画像の説明を伝えるためにも使われます。画像のalt属性には、画像の説明を端的に記述しましょう。
XMLサイトマップとは、公開しているページ一覧を検索エンジンに伝えるファイルです。ホームページを構成する各ページのURLや最終更新日などを記述します。一般的には、ツールを使って、sitemap.xmlというファイルを作成し、sitemap.xmlを公開します。XMLサイトマップを公開することで、検索エンジンに的確にホームページの構造を認識してもらえます。
ユーザーがクリックなどの操作をしてからページが表示されるまでの時間を短くすることで、ユーザビリティの向上が見込まれます。ページの表示が遅いと、ユーザーがそのページの閲覧をやめてしまう可能性が上がってしまいます。サーバのスペックを上げたり、画像の解像度を下げたりすることで、ページの表示速度を上げられるでしょう。
パソコンだけでなく、スマートフォンなどの画面サイズが小さい端末にも対応すれば、ユーザビリティを向上させられます。スマートフォンに対応したホームページを作るには、レスポンシブデザインという画面サイズによってホームページのレイアウトを変える技術を使います。
パンくずリストとは、表示されているページの位置を表すリンクの一覧です。パンくずリストを設置することで、ホームページを訪れたユーザー自身がホームページ上でどこにいるのかわかりやすくなります。また、検索エンジンにとってもホームページの構造を認識しやすくなり、検索エンジンに効率的にホームページの情報を収集してもらいやすくなります。
内部リンクとは、外部のホームページではなく、自社のホームページ内で張られるリンクです。パンくずリストも内部リンクの一種です。検索エンジンはインターネット上でリンクをたどってホームページの情報を集めています。ページにリンクが張られていないと、検索エンジンはそのページにたどり着けません。内部リンクを張ることで、検索エンジンにページを認識させられます。ただし、不自然なリンクはユーザビリティの観点から避けることが無難です。ページ間の関連や構造を意識して、内部リンクを張りましょう。
外部対策は、他のホームページなどの外部から評価を受けるためのSEO対策です。外部対策は他者から評価してもらうことが目的であるので、自社が直接できることは少なくなります。
被リンクを増やすとは、自社以外のホームページからリンクを張ってもらうことです。自社のホームページに他のホームページからのリンクが張られるということは、リンク元のホームページが自社のホームページを支持しているとみなせるでしょう。検索エンジンは、多くのホームページから支持されているホームページを評価します。
ただし、意図的に被リンクを増やすことは検索順位を下げるペナルティになることがあります。自然にリンクが張られるように、コンテンツの質を上げることが被リンクを増やすことにつながるでしょう。
FacebookやTwitterなどのSNSで拡散されやすくなるようにホームページを作ることも間接的に検索順位を上げることにつながります。SNSで自社のホームページが拡散されたからといって、検索順位が上がるということはないと言われています。しかし、SNSで拡散されることによって、多くの人々にホームページが見られ、またその人々が自分のホームページにリンクを張ってくれる可能性があります。
過去には、とにかく被リンクを増やせば検索順位が上がるという時代がありました。そのころは、コンテンツの良し悪しに関わらず、被リンクが多ければ検索順位が上がっていました。その結果、被リンクを業者から買って、検索順位を上げるということが横行してしまいました。今では、検索エンジンは改良され、不自然なリンクはペナルティを受けることになります。そのため、不自然に被リンクを増やそうとするのはNGです。
また、コンテンツにキーワードをたくさん埋め込めば検索順位が上がるといった話も過去に出たことがあります。これも被リンクと同様、不自然なキーワードの埋め込みはペナルティを受けることになります。
簡単な方法で検索順位を上げようとするのではなく、前章で述べたSEO対策を地道に実施することが基本です。
ここでは、SEO対策で使えるツールをご紹介します。いずれもGoogleが提供していて、Googleアカウントがあれば無料で使えるツールです。
Google Search Consoleは、ホームページの管理ツールです。アクセス解析機能や検索エンジンにホームページが登録されているかを確認する機能などがあります。Google Search Consoleのアクセス解析機能では、検索結果に何位で何回表示され、何回クリックされたかを見ることができます。
Google Analyticsは、アクセス解析ツールです。どんなユーザーが、どこから、何人ホームページにアクセスし、どのように行動したかといったことがレポートとして見られます。Google Search Consoleのアクセス解析機能ではユーザーがホームページに訪れる前の状況を解析するのに対し、Google Analyticsはホームページを訪れたユーザーの状況を解析します。
Googleキーワードプランナーは、Googleでどのようなキーワードがどれだけ検索されているかなどを調査するためのツールです。Googleで広告を運用する方向けのツールですが、広告を実施しなくても一部機能を使えます。
SEO対策の基本について解説しました。ホームページを自社で作る場合はもちろん、ホームページ制作を依頼する場合も、SEO対策について知っておくと、集客につながるホームページを制作できるでしょう。
SEO対策はすぐに大きく効果が出にくいですが、地道に継続して行うことで成果をもたらしてくれます。